2012年11月1日木曜日

災害支援は「不道徳」?


大きな自然災害が発生したら政府がすぐに救援に乗り出す。
ごく当たり前のことのように感じますが、アメリカでは、そんな「常識」が
なくなるかも知れません。

11月6日の大統領選に向け、オバマ大統領とロムニー候補が大接戦を
繰り広げていますが、ロムニー候補は昨年、共和党の大統領候補を決
める予備選の討論会で、財政赤字の削減に注力すべき時期に、連邦
政府が災害時の支援に公的資金を投入するのは「不道徳」だと発言し
ました。

討論会でロムニー候補は「子供たちの未来を危険にさらすことなく、災
害支援をする財政的余裕はない。債務を返済し終わる前に自分たちは
死ぬとわかっていながら、債務を増やし続け、それを子供の世代に押し
つけ続けるのは不道徳だと思う」と発言しています。

折しもアメリカでは、ハリケーン「サンディ」による強い風と雨の影響で、
これまでに大きく被害が広がっています。
災害は目の前で起きないとピンとこないもの。今同じ話題で発言する
機会があったとしたら、ロムニー候補はどのような発言をするのでしょ
うか。

0 件のコメント:

コメントを投稿