2011年2月7日月曜日

“世界一退屈なゲーム”開発、共産主義の生活再現したその名も「行列」。

2011/01/25 16:38 Written by Narinari.com編集部

1935年に米国で誕生して以来、今なお世界中で多くの人たちに楽しまれているゲーム「モノポリー」。不動産の売買により総資産トップを目指すというゲー ム性は、資本主義だからこそ生まれたものだ。ところがこのほど、ポーランドで「モノポリー」に倣って考案されたというボードゲームは、本家とは相反する共 産主義の生活を投影させたもの。かつての共産政権時代の生活を今の若者に教えたいと作られたそうだが、そのゲーム性を「世界一退屈なゲーム」(英紙デイ リー・テレグラフより)と揶揄するメディアもある。

このゲームを開発したのは、共産政権時代の犯罪調査を行っている「Poland's Institute of National Remembrance」という政府機関の研究所。2004年には欧州連合(EU)の一員にもなったポーランドは1989年の民主化から20年あまりが経 ち、それ以前の状況を知らない人たちも増えつつあるという。そこで、この研究所に務めるKarol Madajさんが「共産主義を覚えていない若者たちに教えたい」(独誌デア・シュピーゲルより)と、ゲームを考え出したそうだ。

ゲー ムの名はポーランド語で行列を意味する「Kolejka」。アイデアこそ「大まかにモノポリーに基づいて」(デイリー・テレグラフ紙より)作られているも のの、その中身は大きく異なる。舞台は慢性的な物不足に苦しめられた1980年代。配給物資を求めて、店先に多くの市民が行列を作った当時の生活を味わう ゲームとなっており、ルールは購入品リストで指定された10のアイテムを最初に買い揃えたプレイヤーが勝ちになるという。


中略

シュピーゲル誌は、プレイヤーがやり終えた暁には「当時の一般市民の買い物がどれだけ難しく、イライラさせていたかわかる」と、その忠実な再現ぶりに太鼓 判。考案者のMadajさんは、若者が親や祖父母とこのゲームをして、当時の生活について話し合うことを期待しているそうだ。


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これまた不思議なボードゲームができたものだ。
実際ポーランド語翻訳されたらポーランドでは開発者の思惑通りに共産主義時代を知る良いきっかけになるのか、売れ行きを注視したい。
同じような共産主義国にルーマニア語翻訳ブルガリア語翻訳された同ゲームを販売すると、どちらがよく売れるのだろうか。結果を見てみたいものだ。

By MT

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