2011年9月30日金曜日

死海文書5巻をネットで公開 グーグルで検索・翻訳が可能に

2011.09.27 Tue posted at: 14:00 JST
エルサレム(CNN) 約2000年以上前に羊皮紙などに書かれ、1947年以降に死海のほとりで発見された「死海文書」のうち5巻が、デジタル撮影されてインターネット上に公開された。イスラエル博物館と米ネット検索大手グーグルが26日、発表した。

同日開設されたイスラエル博物館の専用サイトで高画質の画像を閲覧し、拡大したり英語に翻訳したり、単語や文を検索したりすることが可能になった。

考古学史上最大の発見ともいわれる死海文書は、約900種類の文書を記した羊皮紙やパピルス、銅板など3万片から成る古文書群。死海近くの洞くつで遊牧民が初めて発見し、残る紙片もその後数年の間に周囲の洞くつから次々と見つかった。古代ギリシャ時代のユダヤ教の実態が詳細に書かれている。

同博物館には、最古の聖書写本とされるイザヤ写本をはじめ、最も保存状態が良いとされる8巻が保管されている。グーグルとの共同作業は6カ月前から始動していた。

グーグルは昨年、死海文書の全編公開に向けたイスラエル考古学庁(IAA)との共同プロジェクトを発表していた。また、イスラエルのヤド・バシェム記念館が所蔵するホロコースト(ユダヤ人大虐殺)関係の写真もデジタル化して公開している。

同社のイスラエルでの研究開発部門を率いるヨッシ・マティアス氏は、「文化遺産の情報をすべてオンラインで得られるようにするのが目標だ」と説明。こうしたプロジェクトによって「現代の人々と2000年以上前に文書を書いた人々を結び付けているともいえる」と語った。

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「死海文書」がネットで閲覧できるとはなんともすごいことである。
アラビア語翻訳で苦労せずとも、ネットで文書に触れ、英語翻訳したりすることができるとある。
「死海文書」は宗教的な理由もありドイツやスペイン等でも研究されてきた。
そのドイツ語翻訳スペイン語翻訳等もネットで閲覧できればより深く「死海文書」について知ることができるであろう。
「文化遺産の情報をオンライで得られる」ということになれば、アラビア語翻訳等なくても学者でなくても、古代の遺物に触れることができ大変素晴らしと思う。

By MT

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